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悪徳商法への対応

大学を出ても年賀状をやり取りしたり、研究室を訪ねてくれる人もいる。

先日、そんな卒業生が来た。大学時代は、1年ゼミを履修し、その後は本人の希望を考慮して他のゼミを紹介し、2年3年のときは、年に一度1年次の履修者を呼び寄せ生活指導を行った。当人は、在学中は、クラブやバイトで頑張り、教師の目からは「いい印象」が残った学生だった。ところが、就職してまもなく悪徳商法の被害にあって、昨年秋に思い余って相談に来た。トラブルの状況を聞き取った限りでは、法律の保護の網をすり抜けて、個人破産も視野に入れる必要がありそうだった。破産となれば弁護士に頼むことになるが、融資を申し込みにくくなるし、何より弁護士への報酬の支払いも必要になる。卒業したばかりで給与も低く、蓄えのない相談者には、更なる鞭になる。業者によっては行政関連の消費者センターが斡旋に乗り出せば、折れてくれることもある。そこで、まず、岐阜や名古屋のセンターと連絡を取らせ、さらに、当時住んでいた場所に近いセンターの指導を仰ぐよう指導した。その後、メールで、「センターが業者と直接交渉に乗り出してくれた」と連絡を受けた。

それから半年たっての今回の訪問である。その後の状況を聞いたが、センターと業者の話し合いの結果、業者が解約に応じたとのこと(合意解除)。飛び込んだ先のセンターの担当者が、誠意を以って対処してくれたことが「じんわり」と伝わってくる。

「トラブル解決の後、就職先を退職し、前よりは給与の条件がいい企業へ転職したが、給料日前でちょっと出費を切り詰めないと」という。そこで大学の近くの食事処で昼食をともにした。もちろん私のおごりである。学生時代の秘話やその後の生活ぶり、苦労など踏み込んだコミュニケーションがとれた。これもまた、今後の指導に際して参考になる情報である。いい話に出会ったおかげで、この日が一日明るくなった

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